ダリの関連本棚詳細

(601)万国博美術展、調和の発見
発行元 万国博美術館
発行年月日 1970(初版)
横*縦(mm) 200*220
価格(税抜) 不明
装丁 ソフトカバー

日本で行われた万国博覧会での美術館の図録です。この時、ダリの絵は「茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)」(油絵0632)が展示されました。私は見に行けませんでした。

(602)世界名画の旅4(ヨーロッパ中南部編)
発行元 朝日文庫
発行年月日 1989年7月20日(初版)
横*縦(mm) 105*148
価格(税抜) 709円
装丁 ソフトカバー

全7巻の内の4巻目です。ベラスケスやピカソなどの作品をとりあげ、詳細な解説を載せています。
ダリの作品は「聖アントニウスの誘惑」(油絵0906)で、作品が創られた背景などが分かり易く記述されています。

(603)近代世界美術全集8、幻想の絵画
発行元 社会思想社
発行年月日 1963/9/30(初版)
横*縦(mm) 106*150
価格(税抜) 280円
装丁 ソフトカバー(文庫版)

 クレーからエルンストまでを(幻想の絵画)と称して画家毎に記載された画集です。
ダリの絵は(真実主義的シュルレアリスム)の極限に達したものと表現されていて、作品は「夢」や「セックスアピールの亡霊」等が紹介されています。

(604)MoMA(ニューヨーク近代美術館名作展)
発行元 ニューヨーク近代美術館
発行年月日 2001年(初版)
横*縦(mm) 222*280
価格(税抜) 不明
装丁 ソフトカバー

本書は、2001年10月6日~2002年2月3日に上野の森美術館で開催されたMoMA展の図録です。
ダリの作品は2点で、「記憶の固執」(全画集No.360)「照らし出された快楽」(全画集No.326)です。

(605)柔らかい時計 荒巻義雄
発行元 徳間文庫
発行年月日 1981/8/15(初版)
横*縦(mm) 106*152
価格(税抜) 460円
装丁 ソフトカバー(文庫版)

荒巻義雄のSF、もしくはファンタジーの短編小説です。火星を舞台に、新蛋白質でできた「柔らかい時計」が登場し、<ダリ>氏の嗜食症に関係した物語です。
この小説を読んでいて、口の中でチョコレート状のもので出来た時計を噛んでいる感触を想像してしまいました。

(606)闇を走れ 黒岩重吾
発行元 集英社
発行年月日 1970/9/25初版本
横*縦(mm) 114*176
価格(税抜) 390円
装丁 ソフトカバー

私はこの本を神田の書店街を歩いている時に見つけました。カートに載せられて100円で売っていました。小説自体をまだ読んでいないのですが、何故ダリの絵が表紙に使われているのでしょうか。
この表紙の絵は「システィナの聖母」(全画集No.1127)です。白点・聖母子・耳が一枚の絵の中に表現されています。

(607)ダリの繭 有栖川有栖
発行元 角川書店
発行年月日 1993/12/10初版本
横*縦(mm) 107*150
価格(税抜) 660円
装丁 ソフトカバー(文庫版)

ダリの心酔者である宝石商が殺害される推理小説です。ダリの卵をモデルにした「フロートカプセル」(繭)で死体が発見され、ダリの幼児性などが語られながら物語が進んでいきます。

(608)マンウォッチング(人間の行動学) デズモンド・モリス
発行元 小学館
発行年月日 1980/4/10(第4版)
横*縦(mm) 200*280
価格(税抜) 4,800円
装丁 ソフトカバー

人間の様々なしぐさや振舞いから人間を理解しようとする本です。
「地位のディスプレイ」の章でトップの文化人は習慣にとらわれない服装や行動がとれることを、ダリとピカソの写真を掲載し、比較しながら記述しています。

(609)幻想の肖像 澁澤龍彦
発行元 大和書房
発行年月日 1985/3/15(1975/6/20初版)
横*縦(mm) 150*210
価格(税抜) 3,800円
装丁 ソフトカバー

ひとりの画家毎にひとつの肖像画が取り上げられ、渋沢さんの意見が述べられている本です。
ダリの絵では、「自らの純潔性に姦淫される若い処女」(油絵1075)が取り上げられ、犀の角と(硬いものと柔らかいものは等価でなければならない)というダリの意見等が述べられています。

(610)抽象と幻想の世界展
発行元 読売新聞社・西部美術館
発行年月日 1976年
横*縦(mm) 250*245
価格(税抜) 不明
装丁 ソフトカバー

1976年7月3日~7月28日に、西部大津ショッピングセンター6階で開催された美術展の図録です。スイスのティッセン・ボルネミッサ・コレクションによる20世紀の絵画の流れを鑑賞する目的のものです。

(611)地球の果てまでつれてって 横尾忠則
発行元 文春文庫
発行年月日 1992/8/10(1986/3/25初版)
横*縦(mm) 106*152
価格(税抜) 369円
装丁 ソフトカバー(文庫版)

横尾忠則さんのエッセイ集です。ダリに関することが「サルバドール・ダリを見た日の事」とのタイトルで一番目に記載されています。
そこでは、横尾さんがポリト・リガトを訪問しダリとガラ会った時の状況が語られています。
内容は雑誌の本棚>17.芸術生活>17-1977-01と同じです。

(612)ポルト・リガトの館 横尾忠則
発行元 文芸春秋
発行年月日 2010/3/10 初版
横*縦(mm) 140*195
価格(税抜) 2000円
装丁 ハードカバー

横尾忠則さんがプレイボーイ誌の多田氏とポルト・リガトにダリとガラを訪ねた時の様子が語られています。内容は基本的に雑誌の本棚>17.芸術生活>17-1977-01と上記の書籍「(611)地球の果てまでつれてって」と同じです。
その他にアマゾンのパンタナール、カシミールのスリナガル訪問の様子が記述されています。

(613)グラディーヴァ W・イェンゼン
    W・イェンゼンの「グラディーヴァ」における妄想と夢
    S・フロイト
発行元 平凡社
発行年月日 2014/3/10(初版)
訳者 種村季弘
横*縦(mm) 110*160
価格(税抜) 1500円
装丁 ソフトカバー(文庫版)

「グラディーヴァ」は副題として(あるポンペイの幻想小説)とされています。主人公の考古学者がローマで女性のレリーフを入手し、その後ろ足を立てる特徴的な歩き方をする女性を探しにポンペイへ出かけ、2千年前に噴火したヴェスヴィオ火山噴火で灰に埋まった少女であると信じ込んでしまいます。時を超えて現れた少女と邂逅するが、その少女は主人公の幼馴染でした。少女は主人公の抑圧されていた気持ちを精神分析医師の手法で解放し治療しました。これが約130ページ。
精神病に精神分析の手法を用いたフロイトが、この小説を読んで文学論的な解説を執筆しました。これが約120ページ。
さらに、訳者である種村季弘さんが上記2つの作品を同一人が翻訳するという抑圧された夢を実現し、両方の解説を書いています。これが約50ページ。
それに加えて、森元庸介さんが巻末論考を書いています。これが約20ページ。
ダリは「わが秘められた生涯」(書籍1-1981-03)の中で、ガラがダリに心理学的治療をしてくれたグラディーヴァだと説明しています。
2015年6月28日