出発~バルセロナ |
私が初めて国外に行ったのがこのダリお里巡りでした。ネットの無いこの時代には旅行代理店に相談しても、フィゲーラスやポルト・リガトの情報はまったくなく、とりあえずパスポートと往復の航空券を準備してスペイン語もまったく話せない状態で出かけました。この時は日本からバルセロナへの直行便がなく、アラスカ経由、ロンドン経由でバルセロナへ向かいました。
年末だったからでしょうか、バルセロナの夜は多くの人が街にあふれていました。
バルセロナからフィゲーラスへはフランサ駅から電車に乗ってフィゲーラスへ向かいました。途中のヘローナ駅では一部の車両が切り離されるので車掌に促されて別の車両に移ったのを今でも覚えています。
フィゲーラス |
フゲーラス駅は誠に小さな駅でした。駅前でバスターミナルを教えてもらって、ポルト・リガトへのバスの時刻をチェックしてからダリ劇場美術館へ向かいました。
町中に美術への案内看板があるので迷うことなく行きつくことが出来ました。しかし、入館前に宿の確保です。ダリゆかりのホテル・デュランは満杯でダメ。他のホテルもなかなか空きが無く、街の南方向にモーテルを見つけて宿の確保をしました。
それから急いで劇場美術館へ行きました。この日は12月31日の大晦日。(私の写真には87.1.1と表示されていますが、日本時間のためです。)閉館時間がいつもよりも30分早かったので、慌てて観て回りました。
ポルト・リガト |
翌日の1月1日は一番のバスでカダケスへ向かいました。途中で海岸の街ロサスに寄るのですが、私以外はそこで下車してしまい、カダケスへは私と運転手さんのみでした。カダケスへはひと山越えるのですが、周りはオリーブ畑ばかりです。カダケス湾が見えてくるとカダケスの中心にサンタ・マリア教会があるのが分かります。
カダケスのバス停から町の中へ行き、オープンカフェでポルト・リガトへの行き方を聞きました。紙と鉛筆を出して、確か「Do you know the way to Dali egg house?」と言ったはずです。しかし、英語はまったく通じません。ただ、Daliという言葉だけは通じて、メモを書いてもらいました。