ポルト・リガト全景 |

この写真はポルト・リガトの全景です。遠くに見えるのが地中海で、入り江の部分がポルト・リガトです。地中海と入り江の間の島がポルト・リガト島とファルネラ島です。
手前の建物が、ダリのアトリエのあった通称「卵の家」です。ここで、あの数々の傑作が創られていたのです。そして、ダリの原風景であり、宇宙の中心だったのです。
案内板 |

「ダリ劇場美術館」のあるフィゲーラスから地中海に面した小さな港町カダケスまでは、車で約1時間かかります。ポルト・リガトへはカダケスの中心部から約1kmの丘を越えて行きます。 この写真はカダケスに設置してある案内板です。フィゲーラスとポルト・リガトが表示されています。 また、案内板の後ろに見える石積みはこの地域でよく見られるもので、ダリの作品にも頻繁に登場しています。 「ポルト・リガトの聖母」(全画集No.981)など
ポルト・リガトの教会 |

この写真は、カダケスの中心部とポルト・リガトの中間付近にある小さな教会です。ダリの絵に精通している方なら、教会の鐘にすぐ気がつくと思います。1930年代の作品に教会の鐘がよく登場します。
作品の中では、その鐘の形が「スカートを穿いて縄跳びをしている少女」の姿にダブらせて描かれています。
「妄想症的=批判的都市の郊外:欧州戦争の境界の午後」(全画集No.599)
ポルト・リガトの岸 |

この写真はポルト・リガトの岸辺からクレウス岬方向を撮影したものです。この角度の風景はダリの絵に頻繁に用いられていて、石張りの桟橋は特徴があります。
この写真は「十字架の聖ヨハネのキリスト」(全画集No.1003)に描かれたポルト・リガトの風景そのものであることが分かります。
また、岸辺に泊めてあるボートもダリの絵にはよく登場しています。「家具-食物の離乳」(全画集No.507)など
卵の家 |

この写真はダリの「卵の家」を海岸側から見たところです。屋根の上の卵が確認できますか?
建物全体が斜面上に建てられていて、増築を繰り返していたので階段状に連なっています。
手前に見えている塀は、案内板の写真で説明したとおりの石積みで、横長の石が積み上げられています。
朽ちたボートと木 |

この写真は岸辺とダリの「卵の家」の中ほどの様子です。よく見ると、朽ちたボートの中から木が生えているのが分かります。これだけ大きな木に育っているのですから、数十年以上経過していると考えられます。
この朽ちたボートと木は、ダリの作品の「ロサス海岸に出現した、いとこカロリネータの亡霊」(全画集No.519)に登場しています。
境界標? |

この写真は、ダリの「卵の家」からクレウス岬の先端の方へ向かって斜面を歩いている時に見つけたものです。
何かは分かりませんが、敷地の境界標のようなものだと思われます。