2023.12 サルバドール・ダリ、エンドレス・エニグマ

2024/02/12資料

体験型デジタルアート劇場

 この企画展は、体験型デジタルアート劇場において、全身で浴びるアート没入体験(イマーシブ体験)をすることを謳ったものです。角川武蔵野ミュージアム1階のグランドギャラリーで、ダリの世界に浸る仕掛けになっています。ジャンフランコさんがクリエイティブディレクターを務めて、実現したものです。グランドギャラリーの壁、床、さらには柱をスクリーンにしてダリの作品映像が有機的、象徴的、俯瞰的に映し出され、思考を追いかけるような展開をみせています。固定の座席は無く、階段状の床やフロアクッションが数個おかれてあり、観客はどこにいてもかまわない状態です。
 開催期間は2023年12月20日~2024年5月31日です。私は開催翌日の12月21日(木曜日)に行きました。開催2日めですが、平日のためか一緒に入場していた方は20名弱程度でした。この企画展はダリを浴びて感じる体験を提供しているところであり、私にとって新たな発見はありませんでした。

バックの音楽はピンク・フロイド

 この演出には、ピンク・フロイドの曲が使われていました。ピンク・フロイドの曲はダリ世界のイメージとして合致していると感じました。私自身がピンク・フロイドの曲を好んで聴いていたかもしれません。(今でも聴いています)

ガラのワイン

 この角川武蔵野ミュージアムに行ったことのある方なら承知していると思いますが、この建物の4階5階部分には巨大本棚に囲まれた本棚劇場があり、エディットタウン-ブックストリートがあります。今回のダリの企画に合わせてダリの関係図書が陳列されていました。既にこのサイトで紹介しているものです。しかし、その陳列された書籍等とは別に「ガラのワイン」がありました。私は「ガラの晩餐」を所蔵していますが、「ガラのワイン」は持っていません。この本はTASCHENの復刻版のようです。ここで「ガラのワイン」に出会うとは思いませんでした。「晩餐」もそうでしたが、この「ワイン」も美味しそうではまったくなく、不味さを極めたような仕上がりです。 

その他、参照映像