全画集1185 世界公会議

更新日:2003/11/24

英語タイトル The Ecumenical Council(参照画像
制作年 1960年
大きさ 縦300.0*横256.0cm
所在 セントピーターズバーグ、ダリ美術館

 著作権所有者の許諾未了のため映像を表示していません。TASCHENの全画集を参照ください。上記No.は全画集に表記のナンバーです。 (参照画像はアール・アートグッズさんです。) 管理人abe

管理人の感想

 画面全体の構成は、ミケランジェロの「最後の審判」に似ている気がします。ダリの気持ちの中に、カトリックの世界が広がっているのが理解できます。

構図
著作権の関係で原画をぼかしています。

 この絵の構図について気が付いたことを書きたいと思います。
  ①水平線の上の部分がほぼ正方形の形になっている。
  ②その正方形の中央部に十字架の×印がある。
  ③その×印は正方形の対角線と一致する。
  ④その対角線で区切られたそれぞれに人物が描かれている。
  ⑤上部には父なる神、左にその子のキリスト、右に聖霊、下にガラです。
    (この記述はダリ展1999からの抜粋です。)
    (何故、キリストが女性の姿なのか私には解りません)

教会

画面の奥に見える教会の内部は、「大聖堂での信仰の炸裂」(油絵1160)と同じものです。この教会はサン・ピエトロ大聖堂のはずです。ローマ教皇が枢機卿等を招集して開かれる世界公会議ですから。

ガラの肖像

 この絵には十字架を持ったガラが登場しています。私は宗教のことは何も知りませんが、このガラは聖女ヘレナとして描かれていると言われています。
 この絵が描かれた1960頃のガラは、聖女とはとても言えないどうしようもない状態だったはずです。しかし、ダリはあえてガラを単なる女性ではなく、神聖なものとして描きたかったと思います。ダリにとってガラはいつまでも神聖な存在で、ダリの支配者で保護者だったのです。
 ガラのこの姿は「ポルトリガトの聖ヘレナ」(全画集No.1096)にも登場します。
 ガラのこのポーズを見ると、ミケランジェロのモーゼ像を連想してしまうのは私だけでしょうか?

ダリの肖像

  画面の一番手前にはダリが登場します。画家としての自信を見せつけるような風貌です。宗教の前に怯むことなく絵筆をとっているダリがここにあります。この自画像はベラスケスの自画像のポーズに倣っていると言われています。
 この肖像は、壮年期のダリの姿を端的に表しているので、展覧会などのチケットによく使われます。
    1964年のダリ展、  1999年のダリ展

絵の大きさ

 この絵を描いた時期には、大きな宗教画を描いています。大きな絵は複数の画集で、その大きさの表示が異なることが少なくありません。絵の大きさについては、その他1を参照してください。